イルカQ&A
マリンピア日本海ではイルカショー終了後に、お客さまからの質問にお答えしています。 その中でも特に多いものをみなさんに紹介します。
1. <プールはどうなっているの?>
マリンピア日本海のイルカプールは、観覧可能な「ドルフィンスタジアム」と「イルカ屋内プール」に加え、「ウェイティングプール」「ホスピタルプール」と4つのプールが横並びに繋がって構成されており、それぞれゲートにより仕切ることができます。各プールの水深は図をご覧ください。
2. <何をどれくらい食べるの?>
3. <トレーニングの方法は?>
トレーニングには笛と餌を用います。笛は OK の合図、餌は褒めるのに使うご褒美です。トレーナーはイルカの行動の中から目標とする動きに近いものを選び、繰り返し褒めます。この場合の「褒める」とは、行動直後に笛を吹いて餌を与えることです。褒められた行動は出やすくなります。ひとつの種目完成には、行動をステップに分けたり道具を使用したり様々に工夫しながらも基本的には褒めて育てていきます。
4. <オスとメスの見分け方は?>
ハンドウイルカやカマイルカはお腹にある溝を見るとオスとメスを見分けることができます。生殖溝の両脇に乳溝があるのはメス、ないのはオスです。
5. <イルカショーで選ばれるには?>
お客様に求められる条件は4つあります。
① 本人に参加する意思がある
② 1 人でステージへ上がることができる
③ スタッフによる注意事項説明を正しく理解し、安全に行動できる
④ マイクを通じて感想を述べることができる
本人の意思により 1 人でステージへ上がり、注意事項を守って安全に行動し、イルカを観察した感想を、マイクを通じてご観覧のお客様全てに伝えるお手伝いをして頂くことができれば、全ての方に代表に選ばれるチャンスがあります。
※現在ショーの参加は行っていません。
6. <イルカとクジラの違いは?>
クジラは口内の様子で大きく2つに分けられ、“ヒゲ板”を持つ「ヒゲクジラ」、歯を持つ「ハクジラ」にわけられます。「イルカ」は体長がおよそ4メートル以下の「ハクジラ」を指しますが、基準が曖昧で、○○イルカとされない場合があります。
7. <高いジャンプの秘密は?>
イルカは尾ビレを上下に振って泳ぎます。体長の約 1/3 を占める尾部には多くの筋肉を支える為の骨(V 字骨)が発達しており、強い推進力を生み出すことができます。水深やプールの形状によっても変化しますが、水深 4m のドルフィンスタジアムでは 6mのジャンプが可能です。
8. <見分けるポイントは?>
一見同じように見えても、それぞれ体形や模様が異なります。また、見分けるのに役立つのが、体のあちこちにある傷跡です。しかし、傷は治ると見分けがつかなくなりますので、傷を手掛かりに他の特徴を探してみるといいかもしれません。一頭ずつ見分けることができれば、それぞれのクセや互いの関係性が分かり、見ていてグッと面白くなります。
9. <イルカは眠るの?>
一般に「睡眠」とは活動水準が低下している状態をいいます。ヒトは夜間まとめて長い睡眠をとりますが、野生動物では眠っている間に襲われる危険性がある為、浅く短い睡眠を何度もとります。
イルカでは、脳波測定の結果、右脳と左脳から同時に睡眠を示す波形が得られなかったとの研究報告があり、左右で片脳ずつ眠っている「半球睡眠」であるとされています。水族館でも夜間や日中にゆっくりと泳いだり、水底や水面で体を横たえたり、片方ずつの目を閉じたりする様子が観察されます。
10. <トレーナーになるには?>
イルカのトレーナーは職種としては特殊で、普通は退職などによる欠員や新施設が出来る時にしか募集はありません。雇用形態も正職員から期限付きアルバイトまで、水族館によってさまざまです。マリンピア日本海の場合、現職トレーナーの最終学歴は大学院卒・大卒・専門卒・高卒の場合もあり、 特に資格は必要ありません。
しかし、どの進路に進めば確実になれるというものでもありません。 また、イルカだけを飼育する施設は少なく、他の生物も飼育している園館がほとんどです。 「イルカトレーナー」という限定した業種としてではなく、 他の生物を担当する場合もある「飼育係」としての募集となります。 基礎学力はもちろん、論理・積極・社交性、判断・実行・運動能力などを高めておくことが大切です。
マリンピア日本海は、公益財団法人海洋河川文化財団という団体が管理者に指定されています。 従って職員の採用は、欠員が生じた場合に、公益財団法人新潟市海洋河川文化財団で決定し、募集する場合は、当ホームページでお知らせします。