カマイルカの仔 公開(8/26~)
新潟市水族館マリンピア日本海で8月9日に生まれたカマイルカの仔を8月26日(金)から公開します。ぜひご覧ください。
●カマイルカの親仔 公開
期間:8月26日(金)から
会場:イルカ屋内プール
ご観覧にあたっては館内表示に従ってください。
新潟市水族館マリンピア日本海で8月9日に生まれたカマイルカの仔を8月26日(金)から公開します。ぜひご覧ください。
●カマイルカの親仔 公開
期間:8月26日(金)から
会場:イルカ屋内プール
ご観覧にあたっては館内表示に従ってください。
※質問受付は終了しています。
毎年恒例、マリンピア日本海「海の生き物なんでも相談室」
今年は7/12~8/2 BSN新潟放送「高橋なんぐの金曜天国」にて開設しました。
番組内では1日につき2~3問を厳選して回答しましたが、その他にもたくさんの質問をいただいておりますので
8/5~9の間、さらに1日3問ずつピックアップして掲載いたします。
8月はこのあともBSNラジオで生き物情報を発信します!
放送スケジュールはこちらからチェックしてください >2024夏ラジオ出演情報
更新日 | 番組ニックネーム | 質問 | マリンピア日本海の回答 |
7/12 放送 |
みおりんさん | 水族館にいる生き物は全部合わせると1日にどれくらいご飯を食べるのですか? | 200から300kgくらいです。主な餌はサバ、アジ、ホッケ、オキアミなどです。 |
7/12 放送 |
ちーさん | 水槽の水温は何度ですか? 個体によって変わりますか? |
個体によって様々です。例えばホッコクアカエビ(甘エビ、南蛮エビ)は1℃から2℃くらい。 熱帯性の魚では25℃くらいです。 |
7/12 放送 |
たこすかさん | 家で海水魚を飼育するときは人工海水を使いますが、水族館も人工海水を使っているのですか? | 他の水族館では使っている所もあるようですが、お金がかかるのでマリンピアでは使っていません。 海から汲み上げています。 |
7/19 放送 |
みおみなみんさん | 娘からの質問です。 水族館にいる海の生き物は、みんな海からきているんですか? 娘が、海から生き物を大きなバケツにいれてつれてきているのかな?と不思議に思っていました。 一体どうやって連れてきているのか、繁殖などはしたりするんですか?教えてほしいです。 |
展示生物は基本的に採集して集めます。 普通のバケツや大きな容器などを使って活魚輸送車まで運び、水族館まで輸送します。 成体を輸送、飼育するのが難しい種は卵から育てて展示する場合もあります。 水槽の中で繁殖している種もいます。 |
7/19 放送 |
たまむすびさん | 電気を作る、電気ウナギが不思議でなりません! そう思いませんか?電気を作る生き物ですよ! そしてあんなに凄い電気を発生させるのに、なぜ自分は感電しないでしょうか? |
生き物が微弱な電気を作るのは普通の現象です。 強い電気を作るデンキウナギは、脂肪層が絶縁体になっていて、自分は感電しない仕組みを持っています。 |
7/19 放送 |
そめのすけそめたろうさん | コブダイのコブには何が入っているのですか? ラクダのコブと同じですか? |
コブの中身は脂肪組織です。 メスからオスに性転換すると、コブが発達します。 下顎も脂肪組織が発達してふくらみます。 ラクダのコブのようにためた栄養分を利用するわけではないようです。 |
7/26 放送 |
かねつぐさん | マリンピア日本海の館内は広く、いつも綺麗だと思います。 お魚の水槽の清掃は、毎日しているのでしょうか? |
水槽によって違い、例えばサンゴなどを育てている水槽などでは光が強くガラスにコケがすぐ付くので、ほぼ毎日掃除します。光が強くない水槽なら1週間に1回くらいでも大丈夫です。 |
7/26 放送 |
ハニーブルーさん | ペンギンがたくさんいると思いますが、どうやって区別していますか? | 翼の付け根にタグと呼ばれる、個体ごとに色のパターンの違う腕輪を付けて見分けています。 |
7/26 放送 |
ちーちゃんさん | 高校生の娘からの質問です。 同じ水槽の中で、魚が魚を食べてしまう事はありますか? |
しょっちゅうではないですが、たまにあります。 日本海大水槽のカツオの仲間はイワシを食べますし、ホシエイがアジをガラス面に追い込んで食べているの見たことがあります。 その時はアジの骨が潰れるバキバキという音が水槽の外にいる私にも聞こえました。 |
8/2 放送 |
うっきーさん | 昔マリンピア日本海にウミガメがいた記憶があるのですが、これから飼育する予定はありますか? また、海の生物側から、水槽越しに人間は見えているのでしょうか? |
冬に低温で弱ったウミガメを保護した場合は、治療して回復させた後に、秋頃に海に帰します。 それまでの間、展示することがあります。 水槽の内側から外側を見ると正面だけはよく見えますが、斜め方向はアクリル内面が反射して見えにくくなります。 |
8/2 放送 |
ちりめんモンスターさん | 娘が水族館で働きたい、と先日マリンピアに行ったあとに言いました。 どうやったらなれますか? |
マリンピア日本海では、欠員が出ないと募集がありません。 募集する場合は、ホームページで案内します。 飼育職員は、飼育技術だけではなく、情報発信が大切な仕事のひとつです。 様々な科目を勉強して、広く知識を身につけられることをおすすめします。 |
8/2 放送 |
ビートルきよしさん | 水族館で展示する魚にも旬ってあるんですか? もしありましたら、春夏秋冬オススメの魚を教えてください。 |
春はシロウオやイトヨ、夏はアオリイカ、秋はサケ、冬はカワヤツメなどです。 深海生物は一年中採集できますが、表層水温の低い季節でないと弱ってしまうので、秋から春先にかけて採集します。 アンコウも一年中捕れますが、冬しか売れないので、それ以外の季節には出回りません。 |
8/5 回答 |
うっでぃさん | 4歳の娘から質問です。 「イルカやアザラシが食べた魚の骨は刺さらないの?」という素朴な質問です。確かに少しも刺さらないのか親の私も気になります。 |
イルカもアザラシも魚を丸呑みにするので、骨が刺さる確率は低そうですが、魚の体表にはヒレやトゲなどがありますので、それらが刺さる可能性はあります。 口の中や喉は日々の健康チェックで確認しますが、刺さっているのはほとんど見かけません。 |
8/5 回答 |
ちゃんみおのパパさん | 私はトドとセイウチの違いが分かりません。 見た目どんな違いがありますか? |
セイウチには長く大きな牙が生えていますが、トドは突出した長い牙は生えていません。 ひげの数もセイウチの方が多く生えています。 |
8/5 回答 |
かっくまさん | マリンピア日本海さんの主題歌のタイトルは何という曲ですか? | タイトルは「不思議だね。面白いね。」です。 オリジナルバージョンと Negiccoバージョンでお楽しみください。 |
8/6 回答 |
日がな 一日さん | 今年の干支“辰年”に因んで、?タツノオトシゴ?についての質問です。 ?タツノオトシゴ?はオスが子どもを産むという面白い魚ですよね。 どうして、オスが子どもを産むようになったのか?を教えて頂ければ、幸いです。 宜しくお願いいたします。 |
メスは体内で卵をつくるのに、エネルギーを大きく消費します。 そのためオスがメスから卵を受け取り、育児嚢で卵を育てることで、メスの負担を減らし、次の産卵に備えて体力の回復に専念させることができると考えられています。 |
8/6 回答 |
ひかりめだかさん | クラゲって死んだら溶けるって聞いたことあるんですが本当ですか? 不死とも聞きます。 どうなっているのかしりたいです!教えてほしいです!! |
クラゲは体の水分が多いため、死体は時間経過とともにドロドロに溶けるように腐っていきます。 特に海岸に打ち上げられたクラゲの腐敗は早く、次の日には液体のようになっていることもあります。 このことから「死んだら溶ける」と言われています。 不死と言われるクラゲはベニクラゲです。 クラゲは、卵→プラヌラ→ポリプ→ストロビラ→エフィラ→メテフィラ→成体と、姿かたちを変化させながら成長していくのですが、ベニクラゲでは成体がポリプに戻る現象が確認されており、不老不死のクラゲと呼ばれることがあります。 しかし、成体すべてがポリプに戻るわけではありませんし、捕食などで死ぬこともありますので、不死ではありません。 |
8/6 回答 |
あにとわらじさん | 水族館の職員の方はお一人で何種類くらいの生き物を担当されるのですか? また、定期的にローテーションで担当替えはあるのですか? もう一つ、夜間は誰か残っていますか? |
職員それぞれに担当エリアが振り分けられており、例えばイルカの担当であれば2~3種類のイルカを複数頭、魚類であれば水槽ごとに担当が決められているため水槽内の様々な魚を見る必要があります。 数年に一度担当エリアの異動があり、魚類からイルカ、イルカから魚類、更に話すと事務への異動もあります。 夜間は外部の警備の方が残り、職員は帰宅します。 |
8/7 回答 |
たかちゃんさん | 鯛の稚魚が生き残る確率を教えてください。 | 残念ながらわかりません。 自然界ではその年の産卵数、水温などの環境条件、捕食者の数などで生残率は変動します。 成熟したてのマダイでも一度に10万個以上の卵を産み、卵の数はマダイの体が大きくなるほど多くなる傾向にあるようです。 それだけの卵を産んでもマダイの全体量が大きく変動しないことを考えると、生き残る確率はとても小さいことは分かります。 |
8/7 回答 |
マロンプリンさん | 水族館の夜は照明など、どのようにしているのでしょうか? 海の生き物は人間と同じく、夜は眠るのでしょうか? |
自然界と同じように、一日のリズムをつけるため、基本的には消灯しています。 暗くなると、昼行性の生物は休息して、夜行性の生物は活動を始めます。 大水槽など高速で泳ぐ魚がいる水槽は、衝突防止のために少し照明を残します。 参考動画>YouTubeマリンピア日本海「閉館後の日本海大水槽」 |
8/7 回答 |
どぅーさんさん | マリンピアの行っている、あるいは行っていきたいSDGS(持続可能な社会実現のための目標)の取り組みがあったら、聞いてみたいです。お願いします。 | 水族館はそれ自体がSDGsであると考えています。 マリンピア日本海では、SDGsという言葉が生まれる前から次のような取り組みを行っています。 「環境や生物に関する学習機会の提供」「沿岸や内陸の生物調査と調査結果の情報発信」「里山の環境調査、希少種の生息調査」「国内外の動物園、水族館および研究機関との連携」 参考> 調査研究 自然や生物の情報を知ること、伝えることは、SDGsの基本的な入口ではないでしょうか。 |
8/8 回答 |
魚大好きさん | 館内で怪我や病気になった魚は治るまでどのように治療するのですか? | 魚のような水中にいてなおかつ周りの水温によって体温を変える動物は、水中から出したり、人肌で直接触れて治療すると大きなストレスがかかり、死に至ってしまいます。 展示水槽の他に、バックヤードに治療用の水槽があります。 病気や怪我が疑われる魚はその水槽に移動をして、水に溶ける薬を使用したり、餌に薬を混ぜて経口投与を行います。 |
8/8 回答 |
みみさん | 最近異常気象で海水温度が上昇してると聞きますが、 イルカの水槽や巨大水槽の水温も上がってると思います。 どのようにして、温度管理をしているのですか? 例えば毎朝巨大な氷を入れるとか?水槽自体冷蔵庫とか? |
大水槽は加熱冷却装置が付いており年中一定の水温が保てるようになっています。 イルカの水槽は、加熱はできますが冷却はできないので夏場はかなり水温が上がってしまいます。 そのためイルカ屋内プールは室内の気温を下げ、イルカが呼吸の際に吸い込む空気をできるだけ下げたり、屋根のあるプールにも気温が上がらないように扇風機で冷やした空気を送ったりと工夫しています。 またイルカは氷を口に入れるため、夏場は多めに与えたりします。 |
8/8 回答 |
バリバリカン説さん | イルカショーのイルカは幼い頃から技を教えるのですか? 何年くらいでショーに出れますか? |
イルカのトレーニングはまずは個体の健康を管理するために必要なことから行います。 例えば体のどこに触れてもじっとする、体温測定をさせるなどです。 また出産は屋内プールで行われるため、母親と一緒に他のプール(ショープールも含む)へ移動することをトレーニングします。 そしてあっちこっちいかずトレーナーの前にいること(定位)を教えます。 ショー中でご覧いただいているジャンプなどは、個体の状態を見ながら少しずつトレーニングします。 だいたい移動と定位ができるようになるとショーへは出場しています(誕生後約10ヶ月〜1年ぐらい)。 |
8/9回答 | とりささみさん | ウツボは海のギャングと言われていますが、マリンピアで見るといつも端っこでおとなしくしています。5歳の息子に「ウツボが他の魚を食べたりしないのかなぁ」と聞くと「食べないよ。ちゃんと餌もらってるんだから。」と言われました。餌をもらっていても小腹がすいて食べちゃうということはないのでしょうか。また、魚の種類によって餌の時間は違うのでしょうか。 | ウツボは基本的には岩陰でじっとしており、待ち伏せて餌を捕らえます。また水槽内では定期的に餌を与えていることもあり、他の魚を積極的に襲いに行くということはありません。 餌の時間はそれぞれ特に決まっていませんが、餌による水槽の濁りを軽減するためなど、閉館近くに与える傾向があります。 |
8/9回答 | タイガーペーニョさん | すいぞくかんで働いている人たちは、夜中も水族館にいるんですか? 水族館が休みの日は、どんなことをしているのですか? また夜もスタッフの方は誰かが泊まって仕事をしているのですか? |
基本的には閉館後30分後には退勤します。しかし、出産や水槽の不調などと言った生き物の生死に関わる大きなトラブル、企画展イベントなどの大掛かりな準備になると夜遅くまで残る場合があります。休館日は電力を止めて作業を行う機械設備の点検、水槽のレイアウトや展示生物のリニューアルをしています。 |
8/9回答 | にっくさん ふぇむとさん |
海の生き物は、深海に住んでる魚とかもいるなかで、なんで水族館の水槽で生きられるのか分からないです。 生き物ごとに、どういう環境をつくって飼育しているのか知りたいです。 気になっているので教えていただきたいのですが、深海の生物は圧力が違うと思うのですが水族館で展示される時は圧力はどうなっているのですか? 深海の生物は陸に近い所の圧力でも変わらずに生きていけるのでしょうか? |
水圧調整に対応した水槽は当館にはありませんが、それぞれの生物の生息域の水温をできる限り維持した水槽で飼育しています。また、水槽内のレイアウトや照明の明暗などにおいてもできる限り生息域に近づけてストレスを軽減するよう配慮しています。
生物の中には高水圧に適応した結果、高圧下でないと体を維持できない種がいると聞いたことがありますが、当館で展示している生物は、高圧の環境でなくとも問題なく飼育できる種のみです。圧力が問題になってくるのは深海から引きあげる時です。深海では高い水圧がかかっていますが、同時に生物の体内からも同じだけの圧力がかかっていますので、つぶされることはありません。しかし、急激に圧力の小さい浅い所に移動させてしまうと、種によっては体内のうきぶくろという浮力調整を行う器官が、深海と浅い所との圧力の変化に対応できず膨張してしまいます。その結果、内臓や眼が飛び出してしまうことがあります。当館では、魚を採集する時、できるだけゆっくりあげてくることで、圧力変化による弊害を起こさないよう努めています。また、膨張してしまった個体でも、再度一時的に圧力をかけたり、針で余分な空気を抜くことで治療できることもあります。 |
8/9回答 | Rくんママさん | 12歳息子からの質問です。 マリンピア日本海では、水槽が何個あり、どれくらいの水を1日使っているのですか。 |
展示水槽は60基くらいあります。育成用の小さい水槽を含めると200を超え、簡易的な容器を使用しているものも含めると350以上あります。 水は一日あたり、海水約1600~1800㎥、淡水約60㎥を使用しています。(日によって変動します) |
8/9回答 | もにょもにょ亭さん 校庭ペンギンさん |
何故お魚はエラ呼吸するのにクジラは背中で呼吸する生き物なんですか!? イラストで噴水のように潮を噴くクジラのイラストがありますが、あのように本物のクジラは、潮を噴くのでしょうか? (人間で言うと、鼻うがい?) |
クジラは哺乳類で肺呼吸を行います。クジラの仲間は頭の近くにある鼻を水面から出した一瞬に息を吐き空気を吸うという呼吸をします。イラストで見られる鯨の潮噴きは鼻の周りについた海水を呼吸時に飛ばす様子、また吐く息はクジラの体温と同じ温度で暖かいため周りの空気に冷やされ白く見えるなどの様子を表現したものだと思われます。 |
※2022/8/9 出産しました。
当館で飼育展示中のカマイルカ1頭が妊娠しており、胎児の順調な成長により8月上旬の出産が見込まれています。
当館での妊娠例は4年連続、4例目となります。
つきましては、出産育仔管理のため、イルカ屋内プールの観覧制限、イルカショーの一時中止など運営上の措置を講じますので、お知らせいたします。
措置内容や期間等の詳細については、適宜お知らせする予定ですのでご理解、ご協力をお願いいたします。
●カマイルカに関する情報
・現在オス2、メス4の合計6頭を飼育。(他にハンドウイルカ メス3頭飼育中)
・妊娠個体は2015年2月15日にのとじま水族館より搬入した個体で、推定26歳。愛称:イッチ。
ニッチ(メス)、ジャック(オス)の母。
・妊娠は自然妊娠で、出産育仔はイルカ屋内プールで行う予定です。
産経新聞(新潟・長野・山梨県版)朝刊で、毎月第2・4土曜日「マリンピア日本海 飼育員日誌」を連載しています。
ぜひご覧ください。
<バックナンバー>
2020.04.11 「アクリルガラスの窓」
2020.04.25 「イルカの体温」
2020.05.09 「ビーバーのにおい」
2020.05.23 「イルカの体重測定」
2020.06.13 「クラゲの増やし方」
2020.06.27 「魚は飲み物?」
2020.07.11 「カマイルカの成長(歯)」
2020.07.25 「ゴマフアザラシの繁殖」
2020.08.15 「ペンギンの換羽」
2020.08.29 「カマイルカの舌」
2020.09.12 「チンアナゴの展示」
2020.09.26 「バイカルアザラシ」
2020.10.10 「コブダイ」
2020.10.24 「イルカの健康管理」
2020.11.14 「魚のウミヘビ」
2020.11.28 「ビーバーの餌」
2020.12.12 「ホンソメワケベラ」
2020.12.26 「カワウソ」
2021.01.09 「魚のヒレ」
2021.01.23 「シナイモツゴ」
2021.02.13 「アシカ・アザラシ」
2021.02.27 「アカテガニ」
2021.03.13 「イルカが出す音」
2021.03.27 「クロサンショウウオ」
2021.04.10 「動物の記録」
2021.04.24 「アカムツの繁殖」
2021.05.08 「小型ボートで近海調査と生物採集」
2021.05.29 「フンボルトペンギン」
2021.06.12 「動物の輸送容器」
2021.06.26 「飛ばないペンギン」
2021.07.10 「深海生物の展示」
2021.07.24 「アシカとアザラシ」
2021.08.14 「日本海のウミガメ」
2021.08.28 「ビーバーの尻尾」
2021.09.11 「ペンギンの鋭いくちばし」
2021.09.25 「クラゲの餌」
2021.10.09 「動物の体重測定」
2021.10.23 「サメとエイ」
2021.11.13 「魚の”脱皮”」
2021.11.27 「ウミガラスって?」
2021.12.11 「コシノハゼ」
2021.12.25 「クラゲの餌」
2022.01.08 「海水魚の採集」
2022.01.22 「サンゴの争い」
2022.02.12 「ハゼの生態」
2022.02.26 「ゴマフアザラシの個体識別」
2022.03.12 「アオリイカ」
2022.03.26 「鰭脚類の寝姿」
2022.04.09 「アミキカイウツボ」
2022.04.23 「コンペイトウの成長」
2022.05.14 「アカハライモリの成長」
2022.05.28 「クマノミの生態」
2022.06.11 「ウテナウミシダの構造」
2022.06.25 「海藻と海草」
2022.07.09 「イルカのメロン」
2022.07.23 「屋外展示にいがたフィールド」
2022.08.13 「イルカの音」
2022.08.27 「ペンギンの輸送」
2022.09.10 「「アカムツ」の由来」
2022.09.24 「動物の観察と健康管理」
2022.10.08 「毒のある魚」
2022.10.22 「イルカの睡眠」
2022.11.12 「両生類の餌」
2022.11.26 「フンボルトペンギンの卵」
2022.12.10 「エボシガイ」
2023.01.14 「アシカとアザラシ」
2023.01.28 「鯨類の首の骨」
2023.02.11 「魚の闘争」
2023.02.25 「大水槽の給餌」
2023.03.11 「クラゲと光合成」
2023.03.25 「タコの吸盤」
2023.04.07 「水槽掃除」
2023.04.22 「カマイルカの繁殖」
2023.05.13 「世界カワウソの日」
2023.05.27 「ホッコクアカエビ」
2023.06.10 「イルカの歯」
2023.06.24 「シロウ」
2023.07.08 「ペンギンの糞」
2023.07.22 「イルカのジャンプ」
2023.08.12 「ウミウシ」
2023.08.26 「イルカショーのハプニング」
2023.09.09 「ペンギン」
2023.09.23 「イルカの目」
2023.10.14 「ウケクチウグイ」
2023.10.28 「ウミガラスのヒナ」
2023.11.11 「骨格標本」
2023.11.25 「ウミガラス」
2023.12.09 「クラゲの水槽」
2023.12.23 「朝の清掃」
2022年1月17日
他のイルカのトレーニングのためにガラスに白い吸盤を張るときがあります。
仔イルカは気になるのか、あらゆる角度からじっくり見ていました。
いろいろなことに興味を持つ動きが増えてきました。
個体情報はこちら > カマイルカが出産しました(2021/7/13)
成長の様子は公式Twitterでもお知らせしています Follow @marinepia_pr
親仔の最新情報はSNSでお知らせしています! > SNS一覧
新潟市水族館マリンピア日本海で飼育中のカマイルカが、8月9日に出産いたしました。当館では4頭目の出産となります。
イルカ屋内プールを出産・育仔専用として用いるため閉鎖し、引き続き母仔専用として用いるため、公開はしておりません。
また、母仔への刺激を極力減らすため、しばらくの間、母仔をご覧いただくことはできません。
なにとぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
○個体情報
・仔個体
誕生日時:8月9日(火)午前8時21分
性別:メス
体長:103cm
出産場所:イルカ屋内プール
・母個体(愛称:イッチ)
搬入日:2015年2月15日
年齢:26歳(推定)
2018年から2022年に新潟市水族館マリンピア日本海とアクアマリンふくしまで実施した共同調査におきまして、コトクラゲが日本海側(日本領海内)で初めて発見されました。このことに関して論文が掲載されました。
■ 掲載雑誌
日本生物地理学会会報第78巻(2023年12月20日発刊)
■ 掲載論文
日本海初記録?新潟県佐渡海峡から得られたコトクラゲLyrocteis imperatoris
■ 著者
山内信弥¹*・幸塚久典²・石岡勇剛³・石澤佑紀³・石井輪太郎¹・新田 誠³
1* 公益財団法人ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)
2東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所
3新潟市水族館マリンピア日本海
■ 概要
コトクラゲは国内では東京湾口部~沖縄海域の太平洋側の幾つかの地点で生息が確認されていますが、日本海側(日本領海内)での発見は初めてとなります。また新潟県沖で発見されたことから生息域の北限記録も更新しました。論文内では2018年、2019年、2022年にマリンピア日本海とアクアマリンふくしまの共同調査で発見された個体について記載されていますが、2023年も発見及び採集に成功しています。
現在アクアマリンふくしまの「海・生命の進化」コーナーで太平洋側の個体と一緒に展示※しながら観察を続けています。この発見により、太平洋側と同様に日本海側にも広く生息している可能性が出てきました。今後も調査を継続し、本種の生息海域を明らかにしていきたいと思います。
※マリンピア日本海では展示していません。
①調査方法
採集装置を付属したROV(遠隔操作型無人探査機:広和株式会社製)を用い水深100-200mを中心に調査
②発見の経緯
マリンピア日本海・アクアマリンふくしまとの共同調査「アカムツ生態調査」で発見
※論文執筆にあたって無脊椎動物の分類研究に精通した幸塚氏(東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所)に参加要請
③論文要約
2022年6月28日、新潟県佐渡海峡沖合のROV(遠隔操作型無人探査機)調査により水深134.5 mと139.9 mから有櫛動物門に属するコトクラゲLyrocteis imperatoris Komai 1941を2個体採集した。これまでに本種は相模湾、駿河湾、鹿児島、沖縄本島さらに韓国、パラオ、ポンペイ、フィリピンの周辺海域からの報告に限られていた。今回の採集標本は日本海側では国内初記録であるとともに、分布域の北限更新記録でもある。本研究では、2018年9月7日と2019年8月26日に同海域で確認された本種の記録映像と今回の採集標本に基づき、詳細な外部形態と採集時の状況、飼育環境について記載した。
■ コトクラゲとは?
1941年に昭和天皇が相模湾沖で発見され、駒井博士が形態が琴のような形からコトクラゲと名付けました。本種は潮の流れの速い場所で櫛の歯状の2本の触手を長く伸ばし、触手に粘着性物質を分泌することによって海中の動物プランクトンを捕獲します。体色は橙、黄色、白、白地に赤色の水玉模様などバリエーションがあります。水深80m以深に生息し、体が非常に軟らかいため生きた姿を見ることができるのは水族館職員でも稀です。
■ 個体の展示について
アクアマリンふくしまにて翌年2023年に同海域で採集したコトクラゲを展示しています。
※ マリンピア日本海では展示していません。
7/16に孵化したウミガラスのヒナを、展示エリアに出しました。
急に新しい環境になったため、人を追いかけて元々いた場所に戻ろうとしました。
歩き回ったり泳いだりするくらいに慣れるまでどれくらい時間がかかるかわかりませんが、注意深く見守ります。
まだ環境に慣れていないため、水槽のスミ(画像➡のあたり)にいることが多く観覧エリアから見えないことがありますが、ご了承ください。
産卵、孵化、成長の様子はSNSでお知らせしています。ぜひご覧ください。
>X(旧Twitter)ウミガラス情報