みどころ情報

キンメダイの展示を再開しました (展示終了しました)

キンメダイ輸送600

キンメダイ輸送

約1年ぶりにキンメダイの展示を再開しました。このキンメダイは東海大学海洋科学博物館の協力で、静岡県駿河湾から採集された個体を運んできました。

キンメダイは日本海にも生息している種で、まれに新潟でも漁獲されることがあるようですが、市場に並ぶことは滅多にありません。一方、太平洋では生息数が多く、水産重要種のひとつです。市場に並べられたキンメダイは全身真っ赤で深紅色の魚のイメージがありますが、生きている時のキンメダイは背側が赤く、腹側に向かって淡くなり、腹部は銀色をしています。

キンメダイは、水深200m以深の深海に生息しているので採集が難しく、生きて飼育されている姿を見る機会は多くありません。

キンメダイは本館地下「黒潮洗う太平洋岸コーナー」でご覧いただけます。

ダンゴウオ科のコンペイトウとホテイウオを展示しました。 (ホテイウオは展示終了しました)

水槽の壁に貼りつくコンペイトウ

水槽の壁に貼りつくコンペイトウ

「日本海」ゾーンの「佐渡の深海」コーナーにコンペイトウとホテイウオを展示しました。

同じダンゴウオ科ですが姿や動作が異なります。
一つの水槽に展示していますので比べてみてください。

●コンペイトウは、山口県以北の日本海、北海道周辺〜アラスカ湾に分布しています。
その名の通り丸い体はゴツゴツした突起で覆われています。
腹ビレは、左右が一体化して吸盤状になっていて、水槽内では壁に貼りついていて、あまり泳ぐことはありません。

●ホテイウオは、兵庫県、神奈川県以北の本州と北海道周辺に分布しています。
体表は軟らかくブヨブヨしています。
腹ビレは吸盤状で、水槽の壁に貼りつきますが、時々泳ぎまわります。

泳ぐホテイウオ

泳ぐホテイウオ

深海生物の採集が真っ盛りです

ビクニン

ビクニン

深海生物は、水深200m以深に生息している生物です。
日本海の水深300m以深には「日本海固有水」と呼ばれる大きな水のかたまりがあり、その水温は年間を通して2℃以下です。
そのような低水温環境に生息している生物を採集するには、表層水温の低い冬季が最も適しています。

現在、新潟漁協西蒲支所の協力で、水深300mに生息する深海生物を収集しています。底曳網には珍しい深海生物が時々入ります。
水族館では展示されることが少ないコンペイトウ、トクビレ、ヤセテングトクビレ、ビクニン、ナガヅカ、ガンコなどの深海魚、深海性のイソギンチャクなどが獲れています。

2月末には、のとじま臨海公園水族館外部リンクです。当サイトを離れます。(石川県)の協力により、定置網で獲れたマダラを輸送。鶴岡市立加茂水族館外部リンクです。当サイトを離れます。(山形県)との生物交換で、ホテイウオを入手しました。

3月に入り、上越漁協能生支所の協力で、水深800mに生息する大型のイサゴビクニンやベニズワイガニを入手、市立室蘭水族館外部リンクです。当サイトを離れます。(北海道)との生物交換でスケトウダラを入手しました。

これらの深海生物は、予備水槽で採集時にできた傷の手当てを行った後、展示水槽に移します。もうしばらくお待ちください。

●コンペイトウ・ホテイウオを展示しました。

水ダモでマダラを運ぶ

水ダモでマダラを運ぶ

海水氷で冷やしながら ベニズワイガニを運ぶ

海水氷で冷やしながら
ベニズワイガニを運ぶ

イサゴビクニン

イサゴビクニン

*網を使うと体表がすれてしまうので、ビニル製の「水ダモ」を使って水と一緒に魚の移動を行います。

オヒルギに実がなりました

マングローブ(海漂林)のある河口汽水域を再現した水槽で、オヒルギに初めて実がなりました。
オヒルギとは熱帯・亜熱帯地方の汽水域に見られるマングローブを構成する植物の一種で、マリンピア日本海のマングローブ水槽には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種を植えています。
マングローブ水槽のオヒルギは4年ほど前に種子から育てたもので、現在は約1.5mの高さにまで成長しました。
リニューアルオープン時にはまだ小さな苗木だったため、作り物の木と一緒に展示していましたが、現在の水槽では他のヒルギ類も成長し、本物の木だけで展示ができるようになりました。
花が咲くたびに受粉作業を繰り返していましたが、ついに1個結実しました。
マングローブ水槽を観察する際には、オヒルギの花や実も忘れずに観察してください。

オヒルギの花

オヒルギの花

オヒルギの実

オヒルギの実

「アカムツ」水槽をリニューアルしました

アカムツ水槽(リニューアル)

アカムツ水槽(リニューアル)

暖流の旅ゾーン「アカムツ」水槽をリニューアルしました。

これまで展示していた水槽の約2倍の大きさの水槽でアカムツを展示しています。
アカムツの展示数は506個体に上り、国内で最多の展示数を誇ります。
この水槽では、アカムツやキダイなど新潟沿岸の水深100~200mに生息している魚種を中心に10種609個体をご覧いただけます。
広い水槽内には岩や砂泥が再現されており、種によって好む環境や群れを形成する様子なども観察することができます。

タイ科魚類の展示数が5種になりました。

タイ科魚類の展示数が5種になりました。

タイ科とはマダイを含むグループで、日本近海に13種、日本海には8種、そのうち新潟県には5種のタイ科魚類が生息しています。
日本の近海に生息している魚種のうち、和名に「タイ」のつく魚はタイ科魚類以外も含めて約300種います。「鯛(タイ)」は日本で最も古い魚名で、マダイを指したものといわれています。
タイ科魚類は、浅海性からやや深い場所に生息している種まで生息環境の幅が広いのですが、水族館で展示しているのはマダイやクロダイなどの浅海性の種が多い傾向があります。これは、水深が増すにつれて採集が困難になってくるからです。

マリンピア日本海では、新潟県に生息するタイ科魚類の展示のため、採集に力を入れてきました。10月の底曳網漁に同行して水深70mに生息しているチダイの採集に成功し、新潟県産タイ科魚類5種(マダイ・クロダイ・ヘダイ・キダイ・チダイ)すべてを展示できるようになりました。

チダイはマダイに外見がよく似ていますが、背びれの第3・4棘が糸状にのび、えらぶたの縁が鮮紅色を呈し、尾びれの縁が黒味を帯びないなどの特徴からマダイと区別が可能です。

水族館では、それぞれの種を生息深度や環境に合わせた水槽で展示しています。水槽を観察する際には、新潟県に生息するタイ科魚類を探してみてください。

チダイ

チダイ

底曳網で漁獲された魚類

底曳網で漁獲された魚類

いきもの情報:ヒメクサアジを展示しました (展示終了しました)

ヒメクサアジを展示しました。

和名:ヒメクサアジ
学名:Metavelifer multiradiatus
英名:Spinyfin Velifer
分類:硬骨魚綱 アカマンボウ目 クサアジ科

体長25cm。千葉県以南の大陸棚斜面や海山に生息しています。体は側扁し、腹ビレは胸に位置します。背ビレは狭く、第6棘が糸状に伸びます。体の後背部に眼径大の黒色斑があります。
本館地下「暖流の旅」ゾーン「黒潮洗う太平洋岸」コーナーでご覧いただけます。

いきもの情報:ウミガラスを展示しました

水辺の小動物ゾーンにウミガラスを展示しました。
当館では初めての展示です。ぜひご覧ください。

ウミガラスについて

 

和名:ウミガラス
学名:Uria aalge
英名:Common Murre
分類:鳥綱 チドリ目 ウミスズメ科

太平洋北部、大西洋北部と北極海に生息します。日本では、繁殖期に北海道の天売島周辺の海域、非繁殖期には北海道や本州北部の沿岸域から沖合海域に生息します。
全長約44cm、体重約1kg。夏羽と冬羽で模様が異なります。潜水能力が高く、魚類や動物プランクトンを捕食します。日本の天売島では、5月下旬~6月下旬に岩棚や平坦な岩上に1卵を産み、雌雄交替で約33日間抱卵します。雛は孵化後20日前後で巣立ち、その後約2か月で独立生活をします。
世界中に1,800万羽が生息していますが、日本では現在は天売島だけで繁殖しています。日本の生息数は年々減少し、国内繁殖地消滅の危機に瀕していますが、近年は保護対策の効果で徐々に増加し、2020年は65羽が飛来しました。

 

「くつろぎライブラリー」書籍追加しました

「くつろぎライブラリー」に

小さいお子様向けの書籍を追加しました!

くつろぎライブラリー

本館アクアラボ脇の読書コーナー「くつろぎライブラリー」は、小さなお子様でもゆったりご利用いただけるよう、履物をぬいで上がれるマット敷きのエリアも用意しております。
どうぞご利用ください。

にいがたフィールド用 貸出傘を設置しています

屋外展示施設「にいがたフィールド」を雨の日でも快適にお楽しみいただけるように、貸出用の傘を設置しています。
どうぞご利用ください。

「にいがたフィールド」の生物情報はtwitter@marinepiaで配信しています。

上部へ