みどころ情報
いきもの情報(スズメダイ)
日本海大水槽に「スズメダイ」を展示していますのでお知らせします。

スズメダイ
◆スズメダイChromis notatus(スズキ目スズメダイ科スズメダイ属)
「日本海大水槽」にスズメダイ約900尾を展示しました。
のとじま臨海公園水族館

スズメダイは全長約15cmまで成長する魚で、背ビレ後方に白色斑があるのが特徴です。スズメダイ科魚類は世界に約300種、日本近海に約90種が生息しています。多くは熱帯性で、新潟県に分布しているのは、スズメダイ・ソラスズメダイ・オヤビッチャの3種のみです。しかし、これら3種のうち越冬できるのはスズメダイだけです。

輸送車から取り出す様子
岩礁域を好み、大群で行動します。展示した個体は約10㎝の若魚で、
日本海大水槽の岩礁を模した岩の付近で群泳している様子が観察できます。
いきもの情報(キンメダイ) (展示終了しました)
キンメダイを展示しました。

活魚輸送車に積込する様子
キンメダイは水深200~800mに生息している深海魚で、日本近海の主な生息地は太平洋沿岸です。日本海にも生息していて、新潟県での記録もありますが、マリンピア日本海では、まだ新潟県産キンメダイを確認できていません。
キンメダイは、暗中での生活に適応した眼を持っています。キンメダイの眼はタペータムという網膜を通過した光を反射させる構造をしています。このタペータムに光が反射すると眼が金色に光って見えます。この金色に光る眼が和名の由来といわれています。

キンメダイ
キンメダイは死亡すると全身が赤くなるため、真っ赤な魚のイメージがあると思います。しかし、水槽を泳いでいる魚の体色は、背側は赤色、腹側に向かうと銀色をしています。このような色彩をカウンターシェーディングといい、周囲に体を溶け込ませる効果があるといわれています。生きている魚をじっくり観察すると、生物の環境への適応に気付くことができると思います。
キンメダイは飼育が難しく、展示している水族館は多くありません。輸送も難しいので、特に生息地から遠い日本海側の水族館での展示例はほとんどありません。
今回は、東海大学海洋科学博物館から譲り受けた静岡県産「キンメダイ」を、8時間かけて輸送しました。当館では、独自設計の活魚輸送車を所有しているため、遠く離れた太平洋の深海魚も紹介することができています。
暖流の旅ゾーン黒潮洗う太平洋岸コーナーでご覧いただけます。
イサゴビクニンを展示しました
イサゴビクニン
イサゴビクニンを展示しました。
水深800m前後に設置されるカニかごで捕獲された深海魚です。
胸ビレの付け根には腹ビレが変化してできた吸盤があり、水槽の底や岩にくっついていることが多いのですが、水槽に入って間もないからか泳ぐ様子もよく見かけます。
ピンク色でうろこがないゼラチン状の体は、水槽内でもかなりの存在感です。
本館地下日本海固有水コーナーでご覧いただけます。
イサゴビクニン Liparis ochotensis スズキ目 クサウオ科
> 生物図鑑 イサゴビクニン
いきもの情報:スマ
日本海大水槽にスマを展示しました。
スマ Euthynnus affinis
スズキ目 サバ科
> 生物図鑑 スマ
スマ
スマは昨年展示したハガツオと同じく日本海にも生息するサバ科の魚で、紡錘形をした体が特徴的な魚です。
背ビレ(第1背鰭)、胸ビレ、腹ビレは身体に沿って折りたたむことができ、体にある溝に収納できるつくりになっています。これらは、泳ぐ際の抵抗を減らす構造といわれています。
泳ぎの速い種で、展示した直後は高速で泳ぎまわり、壁に激突するのではないかと心配されました。現在は水槽にも慣れ、群れを形成して落ち着いた速度で泳いでいます。
スマを大水槽に放流するところ
壁に近づいたスマを観察していると、折りたたまれていたヒレを広げる動作が見られます。これは、抵抗を増すことにより減速し、壁を迂回するための旋回を行ったり、体の安定を保ったりするために行っています。
泳いでいるスマのヒレの動きに注目して、高速遊泳に適した体のつくりを観察してみてはいかがでしょうか。
スマ輸送のようす
(魚類輸送車の水槽を上から覗いたところ)
水槽内壁は衝突回避に効果的な格子模様がついています。
スマ輸送のようす
(車内モニター)
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いきもの情報:佐渡海峡の深海生物
佐渡海峡の深海生物がご覧いただけます
冬季は、深海生物の採集シーズンとなります。新潟近海の夏季の表層水温は約25℃まで上昇しますが、冬季には約10℃まで低下します。深海は低水温のため、水温差の小さい今が、状態良く採集できる絶好の時期となります。
コンペイトウ
深海生物の採集には漁師さんの協力が必要です。お世話になっている漁港では、冬季に水深300m付近で底びき網漁が行われます。そのため、いろいろな深海生物を入手できるチャンスも重なります。
漁師さんは食用にならない生物は沖で放流するのですが、偶然、漁獲物に紛れていたコンペイトウを見つけたことがありました。コンペイトウの生体展示は全国的に見ても珍しいです。そこでなんでも良いので持ち帰って欲しいとお願いしたところ、コンペイトウのほか、アバチャンがいました。アバチャンも生体を見られる機会がほとんどない深海魚です。しかも、佐渡海峡で採集されるアバチャンは、日本海にしか生息していないタイプでかなり希少です。
アバチャン
現在、コンペイトウやアバチャンに加え、ガンコ、ナガヅカ、トクビレ、ヒゲウミシダなど、生体展示されることがまれな深海生物が続々と集まっています。この機会に、佐渡海峡の深海生物をぜひ観察しにご来館ください。
コンペイトウ Eumicrotremus asperrimus スズキ目 ダンゴウオ科
> 生物図鑑 コンペイトウ
アバチャン Crystallichthys matsushimae スズキ目 クサウオ科
> 生物図鑑 アバチャン
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ウミガラスの展示を再開しました
水辺の小動物でウミガラスの展示を再開しました。
頭部の半分が白い冬羽になった姿を、ぜひご覧ください。
日本海大水槽にシイラを展示しました (展示終了しました)
日本海大水槽水面近くを泳いでいます。
マリントンネルから見上げてみてください。
新しい大きな魚が加わったことで、マイワシの群れの動きにも変化が見られます。
ぜひご覧ください。
水族館いきもの教室(2018年3月~2019年3月)
いきもの教室(イメージ)
マリンピア日本海では、毎月「いきもの」について楽しく学べる教室を開催しています。
参加ご希望の場合は事前の申し込みと参加費が必要です。(応募多数の場合抽選)
各月の内容、応募方法、参加費など、詳しくは水族館いきもの教室(2018年3月~2019年3月)をご覧ください。
(2018年5月6月は別プログラムを実施します。)
ゴマフアザラシが誕生しました!(3/31)すごいスピードで成長中
3月31日にゴマフアザラシが生まれました。
マリンサファリ-ひれあしの入り江- にて公開しています。
毎日いっぱい母乳を飲み、体重が1日1kg以上増えるという猛スピードで成長していましたが、4/19をピークに体重の増加が止まり、換毛が始まりました。
4/23にほぼ換毛が終了し、ゴマフアザラシらしい模様に変わりましたので、小スペースに移動して餌の魚を食べる練習を始めました。
近況はtwitter等SNSでもお知らせしています。
> マリンピア日本海 SNS一覧
4/23小スペースに移しました。
ゴマフアザラシ体重グラフ

4/1体重測定の様子

4/3活発に動いています

4/17顔や後脚から換毛が始まっています

授乳3/31
【出産概要】

母(サラ)と仔3/31